きな粉は大豆の栄養成分をしっかりと保ちさらに色や味、香りがスイーツにぴったりとくる優れた食材です。
最近では特にきな粉ヨーグルトやきな粉牛乳などのダイエット食としても注目されるようにもなりました。きな粉は糖質や脂質の吸収を抑える作用があるとテレビでも取り上げられました。
では、きな粉はどんなに食べ過ぎでも太ることはないのでしょうか?
この記事ではきな粉の良いところを摂り入れながら、しかし太ることのない食生活のためにカロリーや脂質、適切な摂取量などをご紹介していきます。
Contents
きな粉の食べ過ぎは太る?
結論から言うときな粉を食べ過ぎれば太ります。なぜならきな粉は結構高カロリーな食材だからです。
きな粉の脂質はリノール酸などの良質なもので、身体にとってはよいものです。けれども脂質の摂りすぎは太る原因になります。
太らないためにはきな粉のカロリーや脂質量を知って1日の摂取カロリーをざっとでも管理していく必要があります。
きな粉のカロリーと脂質
カロリーと脂質を確認していきましょう。
きな粉(大さじ1)
カロリー・・・31㎉
脂質・・・1.64g
大さじ1杯が31㎉と知ってもそんなに高カロリーと思いにくいですね。ですが大さじ1杯はかなり少量です。満足いくまで食べようとすると結構なカロリーになってしまいます。
また、味がないので砂糖などの糖分をプラスすると一気に高カロリーになります。
さらにきな粉の場合きな粉だけで食べることはなく、何かにプラスして食べるため注意が必要です。
例えばヨーグルトや牛乳にきな粉を混ぜるのであれば、ヨーグルトは無糖のものにするとか牛乳なら低脂肪を選ぶか量を飲み過ぎないようにするなど工夫しましょう。
きな粉のメリット・デメリット
きな粉は大豆の良い成分をそのままもっている食材です。しかし、食べ過ぎると身体に悪影響を及ぼす副作用もあります。メリット、デメリットを見ていきましょう。
・良質たんぱく質で筋肉維持や血中コレステロールを下げる作用
・大豆イソフラボンで骨粗しょう症予防
・鉄分が豊富で貧血予防
・ミネラルたっぷりでダイエット中などの栄養補助に最適
・食物繊維でお通じが良くなる
・カリウムの作用でむくみをとる
・イソフラボンの過剰摂取でホルモンバランスが崩れ体調不良になる
・過剰摂取による下痢
・脂質量が多いので食べ過ぎれば太りやすい
2016年に食品安全委員会で適正量を研究が行われ大豆イソフラボンの1日の適正量は70~75㎎とされました。きな粉であれば大さじ7杯くらいです。
例えば豆腐では1丁、納豆は約2パック、豆乳は200㎖パック2本分などです。きな粉を食べる時は他の大豆食品の量も考えて1日の摂取量があまり超えないように注意しましょう。
多量になったからとすぐさま異常が出るわけではありませんが、ダイエット食としてガッツリきな粉を食べてしまうと、摂りすぎになってしまうかもしれないので覚えておきましょう。
きな粉の1日の摂取量と摂取タイミング
ではここできな粉の1日の適正摂取量と身体に良い食べるタイミングを見ていきましょう。
きな粉の安全な摂取量
きな粉の1日の摂取量は大さじ3杯迄です。
他の大豆食品をあまり食べない日であれば大さじ3杯食べてもいいでしょう。しかし豆腐や納豆、高野豆腐などを摂取するときはきな粉は大さじ1杯にしておきましょう。
きな粉の摂取タイミング
きな粉の食べるタイミングは朝に食べると吸収されやすいので朝食に摂り入れるのが良いでしょう。
また、お肌や睡眠を良くするためには夕食に摂り入れるのがおすすめです。
注意すべきは生理前症候群を軽くするために食べる場合は、過剰摂取してしまうとホルモンバランスを崩して逆効果になることもあるので量に気をつけましょう。
きな粉のお薦めの食べ方
きな粉は特にドリンクに入れるのが簡単でいいかと思います。特にカルシウムがとれる牛乳との組み合わせは栄養的にもおすすめです。
牛乳と組みあわせる時は少しあたためると、お腹を壊しにくくまた、身体を冷やさないので代謝を落とすことを防ぎます。
他には下記の組み合わせなどはいかがでしょうか
即席みそ汁+きな粉大さじ1
市販の黒酢ドリンク+きな粉大さじ1
市販ココア(スティック1本)+きな粉大さじ1
各種スムージー+きな粉大さじ1
青汁+きな粉大さじ1
ヨーグルト+黒蜜+きな粉大さじ1
きな粉ダイエットは効果ある?
きな粉ダイエットは1日にきな粉大さじ2杯を食べる方法です。1杯は朝食に食べることで糖質の吸収を緩やかにしてくれます。もう1杯は好きな時に食べます。
きな粉がダイエットに向いているのは、たんぱく質が豊富で筋肉の維持に役立ち、筋肉が衰える事を防いで代謝を維持してくれます。
さらにきな粉は食物繊維が豊富でスイーツを食べる時に振りかけて食べれば糖質、脂質が身体に吸収されるのを防ぐ働きもあるそうです。
ですが、きな粉を食べていればどんなに食べても痩せるというダイエット法ではありません。
食べ過ぎればどんなに脂肪を溜め込まない作用があっても無駄になります。きな粉ダイエットは食事制限や運動を適度におこない、栄養不足を補うという意識で取り入れられるのが良いと思います。
【まとめ】きな粉は食べ過ぎ注意だけど優れもの
・きな粉は意外と高カロリー、高脂質だった
・きな粉は大豆の良い栄養素を兼ね備えている
・きな粉の食物繊維で糖質、脂質の吸収を防ぐ
・きな粉は組み合わせで太る危険性あり
大豆は栄養的に優れたものですが、毎日食べるのは硬いことや味が薄いことから難しいですね。きな粉なら毎日継続して摂ることができるので、適量を守って食生活に取り入れていきましょう。